2019年度 理事長所信
今こそ、 大和魂 を!!

〜草莽崛起 〜




第47代理事長 奥田 友哉






【はじめに】


 本当に自分の地域を愛しているのか、地域、人への思いやりの心を持てているのか、つながりを大切にしようとしているのか、と問われると100%YESと自信を持って答えることのできる人がどれくらいいるでしょうか。少なくともこの46年間我々の地域でそれを本気で考え、議論し続けてきたのが五條JCの歴史を紡いでこられた諸先輩方であります。この46年間で五條を、あるいは日本国を取り巻く環境は一変してきましたが、変わらない志を持って継続してこられ、英知と、勇気と、情熱を持って活動・運動をされてきた歴史が今日の五條JCの存在です。我々はこの高貴な志をさらに進化させてバトンを次世代へつないでいかねばなりません。本年は、会員は私一人とはなりますが、必ず五條JCを再起するべく志を同じうする者を集い、地域の人々が、愛郷心を持てる地域づくりを目指し、活動・運動をしてまいります。

 


【将来のため歴史に学ぶ】


 日本国の歴史において明治維新後の急成長と戦後の高度経済成長は世界から奇跡だと謳われております。いずれも真剣に困難に立ち向かい、我慢強く、粘り強くそれぞれの地域を想い、そして日本国を想う心が生み出した奇跡ではないかと思います。他国と比較しても秀でたこの精神が私の思う大和魂であり、一人ひとりの想いが、集合体となり想像を超えた力を生み出したのだと思います。まさに今日の経済大国日本はこうした偉大な先人によって作られてきました。

 しかしながら、昨今そうした先人に感謝することなく、その高貴な魂を受け継がずに、何不自由のない生活が当たり前のようにでき、利己主義に陥る人が多くなりつつあります。日本国のことは当然、自分自身の地域を想う心が希薄化してきております。それと比例するように世界で米国に次いで第2位であった日本国の国内総生産(GDP)は2012年に中国に後塵を拝し、さらに後退していく可能性が出てきております。

 


JCの必要性―会員拡大】


 そのような時世にJCの必要性が高まっていることを私は強く思います。地域を、日本国を心から想い、明るい豊かな方向へ導こうとする団体として今後も存在し続けなければなりませんし、諸先輩方が紡いでこられた歴史を次世代へ伝えていかねばなりません。この志を持つ者が0になってしまうと歴史に終止符が打たれることになり、地域、日本国の将来は暗いものになってしまいます。

本年の五條JCは1人のスタートとなり、存続が危ぶまれる危機的な状況にあります。しかし、今こそ偉大な先人たちの精神を受け継ぎ、危機をチャンスと捉え、私自身が覚悟を持って草莽崛起の精神で困難に立ち向かっていきます。また、会員拡大は急務であり、正会員だけでなく特別会員(シニア)と共に拡大を成功させるため密に連携を図り、諸先輩方の築いてこられた想いを共に伝え、五條JCを再起できるよう、地域の志ある仲間を集わせ、“五條の奇跡”を呼び起こしたいと思います。

 


【将来を担う子ども達を育む】


 そして、我々には未来を担う子ども達に人を思いやる心、人とのつながりの大切さを伝えていく必要があります。地域、日本国の将来を明るいものとするためには次世代を担う子ども達の健全育成が不可欠です。そのために、25年間の継続事業であり、地域でも愛され続けているわんぱく相撲を開催します。相撲は日本古来より礼節を重んじる神事であり、体や技を磨くことと共に思いやる心を育むことができます。先でも申しました通り、利己主義に陥る人が増えてきている中、今一度日本の精神である勝ち負けだけでなく、相手を尊重し、敬う心を持てる子ども達を育んでいかねばなりません。また、地域の子ども達同士のつながりの大切さを感じてもらえます。

 そして、地域のことを思いやる心を育むために、地域の交通安全を考えるとびだし事故防止運動(足型マーク運動)も継続していきます。

 


【最後に】


 「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」という孟子の有名な言葉を日本では吉田松陰先生が好んで使われていたそうですが、私自身もこの言葉を常に心に刻んでおります。人が人を動かすときには相手に誠を尽くさねばなりません。地域に必要な五條JCの存続をかけて地域の志あるメンバーを集うために自己の想いを誠心誠意伝えて、もう一度、活気ある組織づくりを目指して参ります。また、改めて言うまでもないですが、本年、正会員は私一人です。私があきらめなければ、これ以上の後退はなく、前進あるのみなのです。

 そのことを肝に銘じ、私自身が旗を振り、どのような困難にも立ち向かい、あきらめず、粘り強く活動、運動をし、46年間で培ってきてくださった五條JCの魅力を地域へ積極的に発信し、仲間を増やし地域の輝かしい未来を築いていくために精進してまいります。