一ノ木ダム
一ノ木ダムの建設は、西吉野の活性化を象徴する大プロジェクトです。
ダム建設は長期的視野に立って準備する必要があるため、豊富な水量が確保できるうえ、水を利用する場に至近距離であること、周辺地域の環境に与える影響が少ないこと、工事が効率的にできること、などが慎重に協議され、建設に着手されたものです。
この一ノ木ダムは平成6年末に完成し、大堰堤もできあがりました。
貯水量は157万立方メートル、高さは38.44メートル。
平成7年のはじめから貯水が始まり、谷あいには清らかな水を満々とたたえる湖水が出現しています。
一ノ木ダムは、五條吉野国営農地開発事業の一環として建設されたもので、1081ヘクタールの既成畑を含めて、合計1674ヘクタールもの畑にかんがい用水や防除用水を供給しています。
また、一ノ木ダムの完成にあわせてダム周辺地域を憩いの場やふれあいの場にするための整備も行われ、地元住民の手によって桜の木も記念植樹されました。
作物の成長に欠かせない水を安定的に確保することにより、今後ますます高品質な作物が供給されるようになるものと期待されます。